スカパーを視聴するときには通常はCSアンテナであれば対応できていました。
しかし4K放送の開始にともない、それ以前のアンテナでは受信することができなくなっています。
スカパーの4K放送を視聴するためには、どのようなアンテナを用意すればいいのでしょうか。
4K放送の特徴を解説しながら、4K対応のスカパーの視聴が可能なアンテナの種類について説明します。
特徴や違いを理解し、正しいアンテナ選びの参考にしてみてください。
【そもそも4K放送ってなんのこと?】
4K放送とは「スーパーハイビジョン」ともいわれているものです。
4K放送以前に主流だったものは「フルハイビジョン」というもので、2Kといわれています。
2Kと4Kの大きな違いは画素数です。
4Kの画素数はおよそ829万画素で、2Kの約4倍になっています。
これはつまり、画面のキメの細かさが4倍も上がっているということです。
これが「フルハイビジョン」と「スーパーハイビジョン」の違いになります。
4K放送によって鮮明でより実物に近い、迫力のある画像が実現できるようになったといえるでしょう。
4K放送では画素数がおよそ4倍になっただけではありません。
4K放送は周波数も従来の放送とは異なります。4K放送の周波数は3224MHzとなっていますが、従来のアンテナでは3200MHzまでが主で、4K放送の受信には適さないものが多い傾向です。
製品によっては例外もありますが、4K放送を正常に受信するにはアンテナを変える必要性が出てくるでしょう。
スカパーでも4K放送の開始とともに、その周波数を受信できるアンテナが製品化されています。
4K放送に対応したアンテナを正しく設置することが必要です。
【4K対応のスカパーアンテナの種類は?】
4K放送に対応したスカパーのアンテナの種類は、110度デジタル放送対応のものが出ています。
その他、124/128度デジタル放送に対応したものにも4K放送を受信できるアンテナが出ています。
スカパーから出ているアンテナの他にはマスプロのような国産アンテナメーカーからも出ているので、価格帯や仕様などを考慮して選択するといいでしょう。
ただし、4K放送だけに対応した製品の場合は生産が終了になっているものも見られます。
通販でも購入可能なアンテナはあるので、自分で設置したい人は探してみるのもいいかもしれません。
長く使用することを考えれば、4K放送だけに対応できるアンテナより、8 K放送にも対応可能なアンテナを探すほうが現実的かつ、探しやすいでしょう。
今後8K放送を視聴することも考えれば、どちらも対応できるアンテナの設置を検討するほうがおすすめです。
しかし、4K対応のスカパーアンテナを上手に選ぶなら、専門業者に相談するのが安心といえます。
どのような放送を視聴したいかという希望やプランを伝えて適切なアンテナを設置してもらうほうが、失敗も少なくスムーズに設置できるでしょう。
【4K対応アンテナで視聴できるものとできないもの】
4K放送に対応しているアンテナであっても、設置しておけば必ずスカパーにも対応しているとは限りません。
スカパーの放送を受信できる角度や周波数に合っているかどうかが問題です。
まず、「110度デジタル放送に対応したアンテナか」「124/128度デジタル放送に対応しているか」の確認をしてみましょう。
4K放送が受信できる条件がそろわなければスカパーの4K放送は視聴できません。
また、スカパーの視聴には専用のチューナー(レコーダー)が必要です。
まず、チューナー(レコーダー)を用意してアンテナを正しく設置しましょう。
アンテナはスカパーの4K放送に対応したものであっても、角度が合っていなければ正常に受信できません。
アンテナ設置も慎重に行ってください。
それからスカパーに加入登録をして初めてスカパー4K放送の視聴が可能になります。
スカパーを正常に受信するためには対応しているアンテナの選択は不可欠ですが、チューナーの準備や加入も忘れないようにしましょう。
【マルチアンテナも選択肢に入れてみよう】
スカパーの視聴をするときには通常は110度デジタル方放送対応のアンテナを設置します。
一方、スカパープレミアムを視聴するなら124/128度デジタル放送対応のアンテナが必要です。
BS放送の視聴をする場合、従前は別のアンテナが必要でした。
しかし、BSも同じ110度の方向のため、スカパーと兼用できるアンテナが販売されたことで、1台のアンテナでの視聴も可能になったのです。
さらに、スカパープレミアムの視聴もできる124/128度デジタル放送にも対応した「マルチアンテナ」も出ています。
4K放送はもちろん、8K放送にも対応しているので、これ1台あればさまざまな放送の視聴も可能といえるでしょう。
スカパーを正常に受信し、美しい画像で視聴するためにはそれに適したアンテナの設置は外せません。
しかし、それに合わせてアンテナの数を増やしてしまうと、建物にも負担がかかる可能性があります。
ケーブルの処理もそれだけ複雑化するでしょう。
CS放送もBS放送もきれいな画像を楽しむなら、1台ですっきり収まるマルチアンテナも選択肢に入れてみましょう。