UHFアンテナとは極超短波(Ultra High Frequency)を受信するためのアンテナです。
UHFは周波数300MHz~3GHzまでの電波で、地デジ放送、携帯電話、無線LANなどの通信に使用され、テレビ放送に使用されているのは470~710MHzの帯域となっています。
それぞれ受信できる電波の種類に違いがあり使用できる場面も異なるのです。
テレビを楽しむためには、テレビ放送の電波やアンテナの違いをしっかり理解しておかなければなりません。
また、アンテナが不要になったらきちんと撤去する必要もあります。
今回は、UHFアンテナとVHFアンテナの用途の違いや注意点とともに、不要なアンテナを撤去すべき理由について説明します。
UHFアンテナとは?
UHFアンテナは、地上デジタル放送を受信するためのアンテナであり、周波数300MHzから3GHzまでの電波を受信します。
UHFの電波は「極超短波」とも呼ばれています。
テレビ放送ではUHF の電波のうち470MHzから770MHzまでが使用され、これに13から62までの番号が割り振られています。
また、この周波数のうちのどの電界域の電波をテレビが受信すべきかについては、地域によって異なります。
UHFアンテナを購入する際は、住む地域のテレビ放送に適したアンテナを購入してください。
ーUHFアンテナに関する記事ー
?地上デジタル放送を見るには必須!UHFアンテナの選び方とは?
UHFアンテナの種類
UHFアンテナの種類について
・八木式アンテナ
・デザインアンテナ
・室内アンテナ
の3種類をご紹介します。
八木式アンテナ
八木式アンテナは魚の骨のような見た目が特徴です。
屋根の上に設置されているイメージが強いと思います。
実際には屋根の上以外に壁面やベランダなどにも設置されています。
八木式アンテナは地デジアンテナの中で最も受信能力に優れています。
そのため、電波が弱い弱電界地域でも活躍しています。
ブースターを設置することできます。
アンテナ本体価格が、手ごろなお値段であることも魅力の1つです。
オススメの八木式アンテナ①
【製品名】UHF20素子アンテナ(ステンレス)
【製品番号】UA20S
【製造会社】DXアンテナ
【サイズ】518㎜×340㎜×1374㎜、1.2kg
【主な設置場所】屋根の上、壁面、破風、ベランダ、屋根裏
【本体参考価格】20,010円(税抜)
【特徴】
・13ch.~52ch.のオールチャンネル対応
・水平・垂直偏波対応
オススメの八木式アンテナ②
【製品名】高性能形UHF20素子アンテナ
【製品番号】UAX20
【製造会社】DXアンテナ
【サイズ】518㎜×389㎜×1838㎜、1.97kg
【主な設置場所】屋根の上、壁面、破風、ベランダ、屋根裏
【本体参考価格】17,660円(税抜)
【特徴】
・パラスタック形導入波素子を採用し高利得を実現
・13ch.~52ch.のオールチャンネル対応
・水平・垂直偏波対応
(引用・参照:DXアンテナ)
ー八木式アンテナに関する記事ー
?八木式アンテナとは?特徴やメリット・デメリット、最適な設置方法を解説!
デザインアンテナ
デザインアンテナは箱状の形が特徴です。
コンパクトなサイズでデザイン性に優れています。
デザインアンテナは白、ベージュ、茶、黒色の4色展開されており、外壁のお色と合わせることでアンテナを目立たせずに設置できます。
新築のお宅や外観を気にされる方を中心に人気の高い種類です。
設置する高さに限界があり電波の弱い地域では設置不可と判断されることがあります。
また八木式アンテナよりも5,000〜1万円ほど本体価格が割高です。
オススメのデザインアンテナ①
【製品名】UHF平面アンテナ(20素子相当)
【製品番号】UAH201
【製造会社】DXアンテナ
【サイズ】590㎜×220㎜×113㎜、1.7kg
【主な設置場所】壁面、破風、ベランダ、屋根裏
【本体価格】オープン価格
【特徴】
・13ch.~52ch.のオールチャンネル対応
・白・ベージュ・こげ茶・黒色の4色展開
オススメのデザインアンテナ②
【製品名】UHF平面アンテナ(20素子相当/ブースター内蔵)
【製品番号】UAH201B
【製造会社】DXアンテナ
【サイズ】590㎜×220㎜×113㎜、1.7kg
【主な設置場所】壁面、破風、ベランダ、屋根裏
【本体価格】オープン価格
【特徴】
・ブースター内蔵
・白・こげ茶色の2色展開
・13ch.~52ch.のオールチャンネル対応
(引用・参照:DXアンテナ)
ーデザインアンテナに関する記事ー
?デザインアンテナとは?メリット・デメリットや失敗事例、取り付け方を解説
室内アンテナ
室内アンテナは室内設置型の地デジアンテナのことをいいます。
設置工事を業者に依頼する必要がなく、さらに3千円~と他のアンテナに比べて安価で、気楽にアンテナを設置することができます。
ご邸宅の美観を損ねる心配はまったくありません。
室内アンテナには、テレビ台の横に置くものや壁に貼り付けるものなど種類があります。
いずれの種類も電波の受信能力が低いため強電界地域など使用環境はかなり限られています。
オススメの室内アンテナ①
【製品名】UHF室内アンテナ
【製品番号】US120AW
【製造会社】DXアンテナ
【サイズ】205㎜×85㎜×85㎜、0. 17kg
【主な設置場所】卓上
【本体価格】オープン価格
【特徴】
・ブラックとホワイトの2色展開
・ローノイズブースター搭載
・電界強度80dB以上のエリアで設置可能
・13chから52chのオールチャンネルに対応
オススメの室内アンテナ②
【製品名】UHF室内アンテナ
【製品番号】US10WB
【製造会社】DXアンテナ
【サイズ】122㎜×100㎜×100㎜、0.13kg
【主な設置場所】卓上、壁面
【本体価格】オープン価格
【特徴】
・傾き調整クリップ搭載
・ブラックとホワイトの2色展開
・13chから52chのオールチャンネル対応
(引用・参照:DXアンテナ)
ー室内アンテナに関する記事ー
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VHFアンテナとは?
VHFアンテナは、地上アナログ放送を受信するためのアンテナです。
VHFアンテナでは地上デジタル放送を受信することはできません。
VHFアンテナは、周波数30MHzから300MHzまでの電波を受信します。
VHFの電波は「超短波」とも呼ばれています。
テレビ放送には90MHzから222MHzまでが使用され、割り振られている番号は1から12までです。
また、VHFの電波はラジオのFM放送にも使用されており、FM放送に対応しているのは76MHzから90MHzまでとなっています。
UHFアンテナとVHFの違いはどこ?
UHFは「Ultra High Frequency」の略で、「極超短波」という意味があり、UHFアンテナは2012年から開始された地上デジタル放送を受信するためのアンテナです。
一方、VHFは「Very High Frequency」の略で「超短波」を意味し、VHFアンテナは、アナログ放送を受信するために使用されていました。
UHFアンテナとVHFの違いは、受信できる周波数です。
以下、各アンテナの周波数を表した表になります。
アンテナ種類 | UHFアンテナ | VHFアンテナ |
周波数 | 300MHz~3GHz | 30MHz~300MHz |
従来品のVHFアンテナが受信できる電波は、上記表でお分かりのとおり300MHzまでです。
UHF帯の電波は、VHF帯と比較し雑音の少ない良好な画質が得られるようになりました。
一方、VHF帯と比べ障害物に弱く、山間部やビルなどの建物の密集地では電波の受信が難しいという特徴があります。
ー関連記事ー
UHF・VHFアンテナのメリットは?
UHFアンテナのメリット・デメリット
【メリット】
現在取り扱われている地デジアンテナの中で、UHFアンテナは最も受信感度の高いアンテナです。
一般的に屋根上に設置することが多く、高さを出して設置できることから周辺の建物や山などの影響も受けにくいです。
【デメリット】
アンテナの大きさとその形状から目立ちやすく、外観に影響を及ぼす点が挙げられます。
また、基本的には屋外に設置するため、天候に左右されやすく鳥害の影響も受けやすいと言われています。
VHFアンテナのメリット・デメリット
【メリット】
VHFアンテナは先述でもご紹介した通りアナログ放送専用のアンテナで、すでにアナログ放送は終了しているためテレビを視聴することはできません。
一見不要と思われるVHFアンテナですが、FMラジオの電波がVHFアンテナが受信する電波の周波数帯と同じであるためラジオアンテナの代用としての役割も果たせます。
【デメリット】
ラジオアンテナの代用として利用する場合には、視聴するラジオ局の方向に向きを調整しなければなりません。
UHF、VHFのアンテナレベルとあげるには?
アンテナレベルとは?
アンテナレベルとは、テレビ放送の電波をテレビで受信している強さ示す指標のことです。
アンテナレベルとは別に、「受信レベル」や「受信強度」と呼ばれることもあります。
こちらのアンテナレベルが低いということは、ご自宅のテレビに届く電波が基準を満たしていないということになります。
ちなみに、地上デジタル放送、BS・CS放送のそれぞれアンテナレベルは異なり、テレビのメーカーによって、基準となる数値や表し方は違います。
アンテナレベルを上げる方法
まずは、アンテナレベルが上がらない原因についてご紹介します。
①アンテナケーブルに接続不良が生じている
②周辺の木々や背の高い建物が電波を遮断している
③そもそもお住まいの地域が弱電界地域である
④テレビやレコーダーなど機器の故障
⑤アンテナの方向が変わってしまった
このように、アンテナレベルが上がらない原因は多岐にわたります。
テレビやレコーダーなど機器の故障に関しては、テレビのメーカーに相談し修理、もしくは機器の買い替えなどを検討する必要があります。
その他の原因であった場合には、基本的にはアンテナ専門業者にご相談されることをおすすめします。
アンテナは高所に設置されていることがほとんどで、不良であるかどうか確認することでさえも素人にはリスクが伴いますので、ご自分で対処せず専門業者に依頼しましょう。
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☞【テレビが映りにくい… 原因は低いアンテナレベルにアリ?!】
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不要になったVHFアンテナはどうする?
不要になったVHFアンテナをどのように取り扱うべきか悩む人は多いのではないでしょうか。
VHFアンテナとUHFアンテナは受信できる周波数が全く異なるため、VHFアンテナをUHFアンテナとして再利用することはできません。
不要になったVHFアンテナが屋根に残っている場合は、必ず撤去しましょう。
VHFアンテナは屋根に固定されているため、取り外しには危険が伴います。
そのため、VHFアンテナの取り外しは専門業者に依頼することをおすすめします。
アンテナの撤去や修理は状態によって見積価格に変動が起きるため、無料で見積もりをしてくれる業者が安心です。
VHFアンテナの撤去のためだけに業者を呼ぶのは億劫だと感じるかもしれませんが、業者なら短時間ですぐに作業を終わらせることが可能です。
また、ほかのアンテナの向きを誤って変えてしまうといったミスも避けられます。
使用しないアンテナ長く放置していると、怪我など大きな問題につながることもあるため十分注意してください。
ー関連記事ー
☞【早めの撤去をおすすめ!vhfアンテナの長期放置の思わぬ危険性】
UHFの進化系「デザインアンテナ」とは?
みなさん、UHFアンテナの進化系「デザインアンテナ」の存在をご存知でしょうか。
現在の地デジ用のアンテナはボックス型に進化しております。
こちらは「デザインアンテナ」と呼ばれる平面型のアンテナです。
ご自宅の外壁や屋根裏に設置することができ設置場所に柔軟性があります。
従来のお魚の骨のような形のアンテナからスタイリッシュになり、外観を気にされているお客様にお勧めです。
デザインアンテナの最大のメリットは、外観を損ねないデザイン性の高さです。
特にご新築を建てられたお客様に人気の商品です。
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☞【デザインアンテナはテレビが映らない?よくある失敗例やメリット・デメリットを解説】
UHFアンテナ|まとめ
いかがでしたか。
現在はデザインアンテナやUHFアンテナが主流となりましたが、街では今でもVHFアンテナが屋根上に取り付けられているご自宅が見受けられます。
先述したように、使っていないアンテナを放置していると落下による怪我やアンテナの劣化によるご自宅の破損などにつながりかねないのです。
みずほアンテナではアンテナ設置工事はもちろん、修理や撤去のみの工事も承っております。
お悩みの方はご気軽にお問い合わせください。
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