アンテナを設置や交換する工事はいくらかかるのでしょうか。
今回はアンテナ工事の費用相場やその内訳、工事の流れ等をご説明します。
テレビを毎日見る方でもアンテナを身近に感じている方は少ないと思います。
アンテナは一度設置すると10年以上使用できますし、普段目につかない場所に設置されている為その存在感は薄いです。
長く使用するからこそ工事を信頼できる業者に任せる必要があります。
アンテナ業者の選び方にも触れますので、アンテナ工事の依頼先を選ぶ前にご覧になって参考にしてくださいませ。
アンテナ工事の種類ごとの費用相場は?
新規設置・単体設置工事の相場は
現在設置しているアンテナがない状態でアンテナを設置する場合の費用相場です。
アンテナの種類や設置場所によって料金が異なる為あくまで目安の料金です。
また施工業者によっては“セット料金”を設定しており、複数の工事をあわせて依頼することでお得になりますが、ここでは単体で依頼した際の参考価格です。
地デジ放送を視聴するためのアンテナ
地デジアンテナ | 八木式アンテナ | 15,000~50,000円 | |
デザインアンテナ | 20,000~60,000円 | ||
ユニコーンアンテナ | 30,000~70,000円 |
衛星放送や4K8K放送を視聴するためのアンテナ
BS/CSアンテナ | 2K | 15,000~40,000円 |
4K8K | 15,000~50,000円 |
交換設置の相場は?
交換工事は基本的には新設工事の料金に撤去費用が加算されます。
交換工事の場合、アンテナ本体を交換するのか、アンテナの土台となる屋根馬や取付け金具、ケーブル等も一緒に交換するのかで料金が異なります。
経年劣化や破損により交換する場合にはアンテナ本体以外の機器も痛みが生じているので一式まるごと交換する必要があります。
アンテナの設置場所やアンテナの種類によっても料金に差が生じます。
アンテナ全般
撤去費用 | 5,000~30,000円 |
また交換に至る原因が台風等の自然災害の時には火災保険が適用されるケースがあります。
詳細は下記の参考記事をご覧くださいませ。
ー火災保険に関する参考記事ー
?テレビアンテナの撤去はどこに依頼する?料金相場や業者の選び方、保険について解説
修理または処分工事の相場は?
修理は内容により料金が異なり、さらにアンテナの設置場所によっても上下します。
ここでは主な修理内容の費用相場をご紹介します。
処分工事について、業者によっては撤去のみを請けており処分を行っていないので注意が必要です。
主な修理工事
修理工事 | 角度調整 | 10,000円~15,000円 |
立て直し | 10,000~15,000円 | |
ブースター交換 | 15,000~25,000円 | |
配線工事 | 15,000円~20,000円 |
その他追加工事や処分工事
ブースター追加 | 15,000~25,000円 |
処分工事 | 5,000~30,000円 |
アンテナの工事費用に差がある理由は?
例えば一口に“地デジアンテナ設置”という工事でも各戸で工事費用は異なります。
それは電波の環境や家の構造によって設置できるアンテナの種類や最適な設置場所が異なり、設置する際に必要となる部材や技術も異なり、それぞれの費用が工事費用へ反映される為です。
ここでは部材費について説明します。
屋根の上に設置する場合には屋根馬という台をワイヤーで固定し、壁面や破風板に設置する場合には取付け金具をビスで固定し、それぞれ必要な部材が異なります。
室内へ引込む為のケーブルもアンテナの設置場所から引込み口までの距離で必要な長さが異なります。
ブースターも必要に応じて設置します。
部材費一つとっても各戸の事情によって異なり、アンテナ工事は一見同じ工事であってもケースバイケースで費用に幅が生じます。
アンテナの種類ごとの工事費用相場は?
八木式アンテナのケース
~メリット~
・様々な電波環境の下で使用できる
・屋根の上に設置すると他のアンテナより高く位置できる
・壁面や屋根裏やベランダ等にも設置できる
・他の地デジアンテナに比べて安価
~デメリット~
・無機質な姿形で家の雰囲気にそぐわない可能性がある
・屋外に設置することが多く紫外線や風雨等の影響を受けやすい
~新設工事~
15,000~50,000円
~交換工事~
20,000~60,000円
デザインアンテナのケース
~メリット~
・素子が隠れた設計で屋外に設置しても紫外線や風雨等の影響を受けにくい
・薄い板のような姿形で色も豊富にあり家の雰囲気に合わせやすい
・壁面や屋根裏、ベランダ等にも設置できる
・壁面に設置するとアンテナの存在感なく設置できる
~デメリット~
・電波に恵まれた環境下では使用できない
・八木式アンテナに比べると若干高価
~新設工事~
20,000~60,000円
~交換工事~
25,000~70,000円
BS/CSアンテナのケース
~メリット~
・人工衛星から受信するため地域に関係なく設置できる
・4K8K対応BS/CSアンテナに比べて安価
・無料で視聴できるチャンネルもあり番組の選択肢が増える
~デメリット~
・屋外に設置しなければならない
~新設工事~
15,000~40,000円
~交換工事~
20,000~50,000円
4K8K対応BS/CSアンテナのケース
~メリット~
・人工衛星から受信するため地域に関係なく設置できる
・無料で視聴できるチャンネルもあり番組の選択肢が増える
・4K8Kに対応するテレビ等を揃えると4K8K放送を視聴できる
~デメリット~
・屋外に設置しなければならない
・BS/CSアンテナに比べて高価
・4K8K視聴のためにはブースターや分配器等の機器も4K8K対応に揃える必要がある
~新設工事~
15,000~50,000円
~交換工事~
20,000~60,000円
アンテナ本体の価格は?
アンテナ本体の価格
八木式アンテナ
製造会社 DXアンテナ
製品名 UHF20素子アンテナ
型番 UA20
希望小売価格(税込) 8,580円
価格参照HP:DXアンテナ
素子の数によって受信感度が異なり、アンテナを設置する環境に合うタイプを選ぶ必要があります。
タイプによって価格は上下します。
デザインアンテナ
製造会社 DXアンテナ
製品名 UHF平面アンテナ(20素子相当)
型番 UAH201(W)(C)(L)(B)
希望小売価格 オープン価格
価格参照HP:DXアンテナ
市場の参考価格は7,000円~12,000円です。
八木式アンテナ同様素子の数によって価格が上下します。
BS/CSアンテナ
市場の参考価格は5,000円~10,000円です。
BS/CSアンテナは衛星放送のうち2K(フルハイビジョン)のみ視聴できるアンテナです。
現在の地デジ放送は2Kで視聴されています。
4K8K対応BS/CSアンテナ
製造会社 DXアンテナ
製品名 45形BS・110度CSアンテナ
希望小売価格 オープン価格
価格参照HP:DXアンテナ
市場の参考価格は7,000円~11,000円です。
2Kのみに対応したBS/CSアンテナも存在し、4K8K対応BS/CSアンテナは“新”BSアンテナと呼ばれ2Kのみに対応するBSアンテナと区別されています。
現在販売されているアンテナは2Kも含む4K8K対応アンテナが一般的になっています。
料金は多少変わりますが、現在BSアンテナを設置される方は4K8K放送の視聴に関わらず “新型”を設置することが多いようです。
4K8K対応とは?
4K放送は2018年12月に始まりました。
テレビの映像は細かな点(画素)が集まって動きや色が表現されており、「4K」は「4千個の画素数」を表しています。
この画素数は映像の横に並ぶ点(画素)の数ですので、テレビ全体の画素数(解像度)は縦×横で算出します。
4Kを算出すると約800万の点々(画素)になります。
地上波放送の2Kは約200万の点々(画素)なので4倍違います。
4倍の違いは美しさと迫力のある映像を創り出します。
点々(画素)が多ければ多いほどダイナミックな動きや繊細な色を表現することができるからです。
よって4Kの映像は2Kと比べて光の表現力と動きの情報量が上がり、高精細で色鮮やかと評されています。
4K放送には右旋放送と左旋放送の2種類の放送波があり、衛星アンテナの新旧型によって視聴できる放送波が異なります。
旧型のBS/CSアンテナは右旋放送のみ視聴でき、新型の4K対応BS/CSアンテナは右・左旋放送どちらも視聴できます。
BSの4K放送は右・左旋放送どちらでも放送されており、CSの4K放送は左旋放送です。
4K8Kで視聴するためには?
4K8Kを視聴する為に必要なものは下記の通りです。
・4K8Kアンテナ
・4K8K対応テレビまたは4K8Kチューナー
・4K8K対応のケーブルやブースター、分配器等の周辺機器
4K8Kアンテナは最新タイプのBSアンテナを選択すれば概ね“新4K8K対応BS/CSアンテナ”です。
中古品や旧製品等のBSアンテナの使用を検討されている方は4K対応か注意が必要です。
4K8Kのテレビにはチューナーが内蔵されているタイプと別途チューナーを要するタイプがあります。
非内蔵型の場合には別途チューナーを購入し接続します。
チューナーは同時に視聴できるチャンネル数を表しています。
シングルチューナーなら視聴するか録画するかの一択ですが、ダブルチューナーなら視聴しながら裏番組を録画することができます。
ー4Kに関する記事ー
?4Kテレビを見るには?必要なもの・用意する際のポイントを紹介!
アンテナ工事費用の内訳は?
アンテナ工事費用は一括で“工事一式”と請求されることもありますが、かかっている費用としては「機器代+部材代+別途作業代」と考えられます。
機器代には
・アンテナ本体
・工事費
が含まれています。
部材代には
・ブースター(混合ブースター)
・ケーブル
・ワイヤー
が含まれています。
場合によって
・分配器
・分波器
を設置した場合には部材代に加算されます。
別途作業代は基本工事費とは別に特別な事情によってかかる作業代です。
・高所作業費
・出張費
・見積もり費
等があります。
高所作業費は2階の高さの外壁や屋根の上等、梯子を立てて工事する場合に発生する可能性があります。
出張費は一律で請求する業者もいますし、工事する地域に限定して請求する業者もいます。
見積もり費は”完全無料”と謳う業者や一律で請求する業者、見積もりの日に工事を行うと無料サービスになる業者等様々です。
見積もり費に関しては最初の問い合わせで明確にすべき点の一つであり、回答を窮するような業者は信頼しないほうがいいでしょう。
また“出張費”や“見積もり費”はそのままの名目で請求される場合もありますが、“出張費無料”を謳いながら別の項目に加算してこっそり請求される場合もあるので注意が必要です。
アンテナ工事・光TV・ケーブルTV、お得なのは?
それぞれのメリット・デメリットは?
アンテナ工事
~メリット~
・初期費用が安く設置しやすい
・毎月発生する利用料がない
・一度設置すると10~20年使用できる
・業者によっては10年保証がつく
・アンテナを設置した直後からテレビを視聴できる
・ルーターやモデムなどの宅内機器が不要
・アンテナ1つで複数台のテレビが見られる
~デメリット~
・馴染みのない業者で不安を感じる可能性がある
・業者によって技術の差が大きく料金にも幅がある
・屋外に設置すると家の外観に影響する
・屋外に設置すると台風や大雨がテレビ映りに影響する場合がある
・電波の受信がしづらい環境だとテレビ映りが安定しない
光TV
~メリット~
・天候に左右されず安定してテレビを視聴できる
・チャンネル数が多く様々なジャンルの番組を楽しめる
・インターネットの回線が最速
・電話やネットとセットで申し込める
・アンテナ程自宅の外観に影響がない
~デメリット~
・設置費用等の初期費用と毎月の利用料がかかる
・テレビ視聴台数ごとに追加費用が必要
・年単位の契約だと解約がしづらい、または解約に際し違約金が発生する
・ルーターやLANケーブルが目立ち内観が損なわれる
・サービス対象外の地域がある
ケーブルTV
~メリット~
・天候に左右されず安定してテレビを視聴できる
・チャンネル数が多く様々なジャンルの番組を楽しめる
・電話やネットとセットで申し込める
・アンテナ程自宅の外観に影響がない
~デメリット~
・設置費用等の初期費用と毎月の利用料がかかる
・テレビ視聴台数ごとに追加費用が必要
・年単位の契約だと解約がしづらい、または解約に際し違約金が発生する
・光回線に比べるとネット回線が遅い
・サービス対象外の地域がある
一番お得なのは?
アンテナ工事と光TV・ケーブルTVそれぞれに一長一短がありますが、まずはご自宅で受けられるサービスを調べましょう。
アンテナ工事は電波が届く地域に、光TVとケーブルTVはサービスの対象地域に限られます。
選択肢が複数あり迷うようであれば“アンテナ工事”がお勧めです。
アンテナは一度設置すると10年20年と使用でき、最初の設置費用のみで毎月発生する費用はありません。
一方で光TVやケーブルTVは通常複数年の契約を結び、契約期間中は毎月の利用料が発生し、途中解約には違約金が発生します。
光TVの主体はインターネットでありテレビは附属的なサービスですが、途中でテレビのみを解除する等の契約変更も認められにくいです。
光TVで特別視聴したい番組がある等の事情がなければ、インターネットのみ光回線を利用してテレビはアンテナを設置する方法もとれます。
テレビ視聴には“アンテナ工事”が最もお得です。
ー光回線・ケーブルテレビに関する記事ー
?【2022年】新築のアンテナ工事はどこに頼むのが良い?依頼方法とメリット・デメリットについても解説!
アンテナ工事をしてもらうまでの実際の流れは?
ここではアンテナ工事を依頼するとどのような流れで進むのかご説明します。
各過程でのポイントや注意点もご紹介します。
問い合わせの前に調べたり確認したりするといいポイントや、業者の“ここを見て比較して”という点にも触れます。
ステップ①アンテナについて下調べを行う
新築を建てた場合は工務店やハウスメーカーからアンテナについて聞かれて、そのまま依頼する方もいらっしゃいます。
ご自身でアンテナ業者へ直接依頼するほうがアンテナの種類が豊富だったり設置場所の選択肢が広がったり安価になったりします。
既存・中古住宅を購入して引っ越す場合、不動産業者からアンテナについて指摘されないケースがあるので、アンテナが存在するか否か、存在する場合に継続使用できるか否かご自身で確認が必要です。
新築・既存住宅いずれにしても引渡しや引越しの日程が決まったらアンテナ工事の予約を入れられるように準備しておくと安心です。
業者によっては引っ越し前や引っ越し当日にもアンテナ工事を行っています。
引越しの前にアンテナの設置を済ませておくと引越し当日からテレビを視聴することができます。
ステップ②複数のアンテナ業者へ見積もりを依頼する
アンテナ設置の必要があり工事を依頼することが決まったら業者を選びます。
家電量販店やホームセンターでもアンテナ工事を受け付けていますが、お勧めはアンテナ専門業者です。
アンテナ工事には特別な資格を必要とせず、中には悪徳業者も存在するので必ず3、4社に問い合わせて見積もりをとり比較検討しましょう。
通常問い合わせの電話やメール等で簡易な見積もり額が提示され、現地調査により最終的な見積り額が提示されます。
この時に現地見積もりにこだわり簡易な見積もりを断る業者には注意が必要です。
現地見積もりの際に工事を断ると“出張見積もり費”や“キャンセル料”を請求されるケースがあります。
現地見積もりに進む際には、その先に考えられるキャンセル料等の確認も必ず行いましょう。
ステップ③現地調査の後に契約を結ぶ
予約を入れた工事日に施工スタッフが来て、まずは電波環境や家の構造を調べます。
アンテナの新規工事か交換・修理工事かによっても異なりますが
・電波の強弱
・周辺の環境
・築年数
・適した設置場所(屋根の上・外壁・ベランダ等)
・屋根の形状
・テレビの台数
等を確認して最適なアンテナの種類や設置に最適な場所を判断します。
調査結果とお客様のご希望を踏まえて、お客様と最終的に工事内容を決めます。
設置するアンテナや場所が決まると必然と必要となる部材費や高所作業費等も決まるので最終的な見積り額が算出されます。
見積り額を承諾して契約が済むと工事が始まります。
この際に工事の後に“追加請求”されないか必ず確認しましょう。
ステップ④工事に立ち会う
工事が始まるとお客様は基本的に施工スタッフへ任せられますが工事の立会いが求められます。
よって工事日を決める時には“在宅していて工事に立ち会える日“を選ぶ必要があります。
工事は”電波測定、アンテナ向き調整・固定、室内の配線、テレビの視聴が可能かを確認”のような手順で進みます。
アンテナ工事にかかる時間はアンテナの種類やTVの台数等によって変動しますが、簡単な取付け工事だと1時間、複雑な取付けだと3時間程度です。
アンテナ設置場所は高所であることが多くお客様が直接確認することは難しい場所ですので、信頼できるアンテナ業者に依頼することが大事です。
工事の最後にテレビのチャンネル設定が行われる際には立ち会ってテレビ映りを施工スタッフと一緒に確認しましょう。
ステップ⑤説明を受けて精算する
どのような工事を行ったか、高所の作業である場合には工事の様子を写真に撮って説明されるケースもあります。
保証についても説明を受けます。
保証期間や保証内容について不明な点は施工スタッフに聞いておきましょう。
最後に精算です。
業者によっては現金だけでなくクレジットカードやPayPay等のキャッシュレス決済も可能です。
支払額が最終見積り額と相違ないか確認します。
相違が生じている時は支払う前に納得のいく説明を求めましょう。
アンテナ工事は戸別によって費用が大きく異なり、当初の問い合わせの時の見積もり額と現地で提示される最終見積もり額が異なるケースは多々あります。
しかし現地の事情は工事の前の調査で把握して最終見積もり額へ反映させるべきで、工事を始めてから「必要になった部品があった」等の言い訳は悪徳業者の可能性を疑いましょう。
アンテナ工事はどこに依頼する?業者の選び方は?
選び方①自社スタッフか外部委託か
施工スタッフが業者の自社スタッフか否かは責任の所在や信頼性だけでなく工事費用にも影響します。
自社スタッフの場合には仲介手数料が発生しない分全体的に料金が安価であることが期待できます。
また業者が責任を持って指導しており、どの施工スタッフにあたっても技術が一定以上であることが期待できます。
外部委託の業者とは例えば家電量販店やホームセンター等自社で工事を請けていない場合に依頼される業者です。
アンテナ専門業者であるケースもありますが、多くはアンテナ専門外の業者です。
アンテナ専門外の業者だと技術や知識に不安があり、お客様の希望通りの工事にならない可能性があります。
酷いケースでは不適切な工事が行われて、別途アンテナ専門業者に修繕を依頼しなければならず費用も時間も倍以上にかかってしまいます。
選び方②スタッフの対応
一人で行っている個人事業でなければ、問い合わせに対応するスタッフは施工スタッフとは異なり事務スタッフです。
しかし窓口となる事務スタッフがアンテナについて全く知識がなければお客様は不安になります。
また最初の問い合わせで契約を迫るような態度でも不安を覚えます。
お客様の大半はアンテナについて詳しくなく、アンテナ工事は初めてです。
そのような事情を踏まえて、専門用語を用いたり、ある程度の知識がないと理解できないような説明をしたりする業者が親切でないことは明らかです。
事務スタッフと施工スタッフが別人であっても、そのような態度をとる業者は信頼に値しません。
3、4社へ問い合わせてスタッフの対応も比較検討しましょう。
選び方③料金
最安値が最高ではありません。
最安値として候補に上がるために、実際には請求する項目を隠して見積もりを提示する業者もいます。
“見積もり無料”“業界最安値”等と謳い、見積もりには載せずに別の項目に上乗せして請求する業者もいます。
数社から見積もりをとり、安い業者にはその理由を聞きましょう。
見積もりの内容も要チェックです。
項目が明快かつ詳細か確認します。
“工事一括”と示されていると、工事当日に何か変更になった場合、料金がどのくらい増減するか検討がつきません。
問い合わせの段階での簡易な見積もりを拒否する業者もいます。
初めから現地調査による見積もりにこだわる業者は“出張見積もり費”や“キャンセル料”が目的かも知れません。
明朗会計か否かは実際に当業者の施工を受けた方によるクチコミも参考になります。
選び方④アフターケア
多くの専門業者が保証期間を設けていますが、期間は5~10年と幅が広く、保証内容も業者ごとに異なります。
アンテナは一度設置すると10年20年と長く使用するため、10年20年後にも営業している業者であることが求められます。
一人で行っている個人事業の場合、事業主一人の都合で廃業する可能性をはらんでいます。
実際近所の個人事業の電気屋にアンテナを設置してもらい、保証期間内に廃業した為に修繕を他社へ依頼するようなケースは少なくありません。
長い目で見ると施工エリアの広い法人事業が安心でしょう。
ただ法人でも悪徳な業者は保証について説明しながらも保証書を渡さず、結局保証による施工を請けないケースもあるので注意が必要です。
選び方⑤支払い方法
工事費の支払い方法は業者によって様々あります。
現金のみ、あるいは、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス対応です。
ポイントを貯めている決済方法を選ぶことができれば、実際の支払い金額よりお得になります。
また、クレジットカードの使用の可否は業者の信用度の目安でもあります。
クレジットカード決済の対応には、クレジットカード各社の審査に通る必要があります。
審査では、設立年数、実績や倒産の可能性などが見られます。
クレジットカード会社のお墨付きの業者であれば信頼できるといっていいでしょう。
選び方⑥口コミ
アンテナ工事に関しての口コミは参考になります。
当然やらせのような自社の社員が褒め称えていることは疑われます。
しかし口コミの数が多ければ、そのような悪質な行為はあまり意味をなしません。
口コミを書く方はお客様全体の一部の方に限られます。
良くも悪くも強く印象に残ったことがある場合に書く方が多いようです。
極端な意見が多いことを前提に、あくまで参考として捉えましょう。
また口コミで気になる点があれば直接業者へ確認することがおすすめです。
選び方⑦実績
実績を重視して選ぶ方も多くいらっしゃいます。
希望する施工が実際に行われたか、得意としているかなどは業者を選ぶ上で大切です。
また長年の実績は、安価な工事費や高い技量などにも繋がっています。
さらにアンテナ工事には多くの場合5~10年間の保証が付きます。
しかし保証期間内に廃業する業者も実在し、保証サービスの実績はチェックしたい点です。
実績については業者のホームページだけでなく、口コミなど第三者機関の評判も参考にしましょう。
アンテナ工事は専門業者に依頼するのがおすすめ
アンテナ工事は専門業者のほかにも、ハウスメーカーや工務店、街の電気屋さんや便利屋さん、大手家電量販店やホームセンターなど多くの窓口を通して依頼することができます。
結論としては、アンテナ工事専門業者がおすすめです。
理由の一つは費用面です。
アンテナ専門業者の自社スタッフが工事を担当することで、仲介手数料が発生せず、工事費用が安く設定されています。
もう一つの理由は技術面です。
アンテナ工事に特別な資格は不要ですが、知識や施工実績によって工事の仕上がりは大きく左右されます。
言うまでもなくアンテナ専門業者が最も優れています。
ただし専門業者もピンキリであり、業者間の比較が必要です。
アンテナ工事は自分でできる?
自分でアンテナを設置する、いわゆるDIYでできるでしょうか。
結論は“できるかも知れないがお勧めしない”です。
おすすめしない理由は主に危険性と費用面です。
アンテナは高所に設置することが多く危険性が伴います。
作業中に機器や部材を落としてご自身が怪我したり、他の人を怪我させたりする可能性があります。
DIYは一番安くできる方法と思われがちですが、実は案外そうでもありません。
正しい部材一式を揃えることが難しく、誤った部材を買い直すと初めからプロへ依頼したほうが安く済みます。
危険性や費用面から見てもDIYはお勧めできません。
さらに電波を受信する最適な角度に合わせられずテレビ映りに乱れが生じたるケースも多々見られます。
アンテナを設置できても設置の過程に問題があると、強風や台風で落下する危険性があります。
ーDIYに関する記事ー
?地デジアンテナの種類と選び方は?自分でやる設置方法も解説!
アンテナ工事に使用する周辺機器の価格をご紹介
分波器・混合器の価格は?
市場参考価格は1,000~10,000円です。
分波器・混合器はアンテナで受信した電波を分岐・結合する機器です。
例えば地デジ放送と衛星放送両方を1本のケーブルでテレビまで繋ぐ必要が生じた時に必要なります。
アンテナからテレビまで1本のケーブルで繋ぐ為に異なる周波数の電波をまとめたり分けたりします。
分波器は周波数ごとに分けて出力して混合器は合わせて出力し、別々の機能を持つ機器ですが、一台で両方の役割を果たすタイプを使うケースが多いです。
ブースターの価格は?
市場参考価格は3,500~10,000円です。
この価格はDIY用の小売価格であり、アンテナ工事業者に依頼した場合は工事費用を含んで単価が上がります。
ブースターは電波増幅器であり、受信レベルが低い電波を増幅したり、分配器などを介して低下した受信レベルを補ったりします。
ブースターの設置は必須ではありませんが、山間部や高い建物に囲まれた受信電波が弱い地域や、複数のテレビを保有して分配器を利用する下等では設置することが一般的です。
分配器の価格は?
市場参考価格は500~5,000円です。
一台のアンテナに対して複数のテレビを使用する場合に使用される機器です。
アンテナが受信した電波を分配して、各部屋のテレビへ届けます。
2分配器、4分配器、8分配器等種類があり、保有するテレビの台数によって選びます。
新築の場合には工務店やハウスメーカーが準備して引渡しの時には既に設置されているケースが多いですが、その後にテレビの所有台数が増えたり、テレビを4K8K対応へ替えたりした際には対応する分配器が必要になります。
分岐器の価格は?
市場参考価格は700円~2,000円です。
分岐器は一般家庭で使用される機会はほとんどなく、主にアパートやマンション等の集合住宅で使用されます。
分岐器は分配器と似ており、分配器が電波を分配の数で等分す機器に対して、分岐器は電波を比率で分ける機器です。
集合住宅で屋上にアンテナを設置した場合、アンテナと各部屋のテレビまでの距離は上階と下階では差があります。
その差を埋める機器が分岐器であり、分岐器を用いることでどの部屋にも平等に電波を届けられます。
アンテナマストの価格は?
市場参考価格は1,000円程です。
アンテナマストとは、主に屋根馬とセットで使用されるセンターポールです。
アンテナを屋根の上に設置する際、周囲の環境によってはアンテナを高い位置に設置しなければなりません。
また場合によっては破風板や壁面にアンテナを設置した際にも高さをとる必要があり、そのような時にアンテナマストを使用します。
素材によって錆への耐性が異なり、素材、長さ、太さ等によって価格が変わります。
屋外に設置すると紫外線や風雨の影響を受けるので頑丈な素材を選ぶことをお勧めします。
屋根馬の価格は?
屋根馬の市場参考価格は2,000~10,000円です。
屋根馬とはアンテナマストを垂直に固定する為に使用する土台になる部品で、主に屋根の上にアンテナを設置する際に使われています。
サイズや素材、錆への耐性等の種類があり価格も異なります。
屋根馬を使って設置するような高所でのアンテナ工事はプロのアンテナ専門業者へ任せるべきです。
屋根馬の固定は技術や経験が求められ、さらに屋根の上等の高所で自分の身も守る必要もあり一般の方に施工を勧めることはできません。
TVケーブルの価格は?
市場参考価格は数十~数百円/mです。
当然ですが必要となる長さは戸別の事情によります。
アンテナから引込み口まで、引込み口からテレビまでの距離が異なる為です。
ケーブルの太さに種類があり、太さの単位は“C”で表されます。
屋外・長距離には太めの5Cが用いられ、屋内・短中距離には4C・2C等が用いられることが多いです。
太いケーブル程電波の伝送ロスが小さくなりますが、扱いにくくケーブルの処理には技術が必要です。
その他小物部品の価格は?
ここではワイヤーについて紹介します。
市場参考価格は数百円~です。
屋根馬を使用した際に固定する金具がワイヤーです。
種類によって価格が異なりますが、屋根の上で紫外線や風雨にさらされること、10年以上使用すること等を考慮して、頑丈で錆びにくい素材を選ぶことがお勧めです。
アンテナ専門業者に依頼すると、海沿いの地域では錆に強い素材のワイヤーを使用したり、積雪の多い地域では雪の重みでワイヤーが緩むことを踏まえてあえて本数を減らしたりする等工夫してします。
アンテナ工事の見積もりの際の注意点
繰り返しになりますが、アンテナ工事を依頼する時には必ず3、4社へ相談して見積もりをとりましょう。
見積もりが同じ条件になるように、問い合わせの前に下記について確認しておくことがお勧めです。
・住所
・築年数
・階数
・屋根の形状
・自宅周辺の環境(山や高層ビルの存否等)
・希望するアンテナ(八木式アンテナ、デザインアンテナ等)
・衛星放送を見たいか(今後見るつもりがあるか否かも含めて)
・4K8K放送を見たいか(今後見るつもりがあるか否かも含めて)
これらの項目を全社同じように伝えたら対応の差を感じ取れると思います。
今回は必要なくても今後BSや4K放送を視聴するつもりである場合、良心的な業者であればブースターやケーブル等をBSや4K対応の機器にするよう勧めてくれます。
業者としては地デジ専用の機器を設置させて必要になった時にBSや4K対応の機器へ交換するほうが儲かりますが、お客様の立場なら逆になります。
依頼した見積もり書が揃ったら並べて比較すると最適な業者を見抜けるはずです。
アンテナ工事なら「みずほアンテナ」に
アンテナ工事はみずほアンテナにお任せ
みずほアンテナでは受付から施工まで全て自社のスタッフが担っています。
外部委託による工事でよく起こる工事内容の相違や問い合わせと現場での話の食い違い等の心配がありません。
自社施工が低価格の工事の実現に繋がっています。
またアフターケアに関しても弊社が責任を持っています。
業界最長の10年保証を約束し365日営業しておりますので、長く使うアンテナでも安心して選んでいただくことができます。
弊社では“明朗会計”にも定評をいただいています。
工事の後に追加料金が発生することはありません。
工事の前に最終お見積りを提示して、承諾をいただいた場合にのみ工事を行い、工事の後に請求する額は最終お見積もり額の通りです。
アンテナのことならみずほアンテナにお任せくださいませ。
弊社の施工例
施工例①光TVからアンテナへの切替え工事
施工後
~施工の流れ~
お客様からご連絡をいただきTV環境を聴取
・光TVを解約してアンテナを利用したい
・地デジとBS放送を見たい
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ご予約日に伺って電波等を調査
・最終見積もりに承諾をいただき工事開始
・2種類のアンテナを設置
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工事完了
・サービスでチャンネル設定しテレビ映りを確認
・ご精算(キャッシュレス決済対応)
工事の詳細:デザインアンテナと4K8K対応BS/CSアンテナ設置工事
施工例②地デジアンテナ交換工事
施工前
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施工後
~施工の流れ~
お客様からご連絡をいただき事情やご希望を聴取
・2週間前からテレビ映りが不調で現在は全く映らない
・修繕か交換か工事当日に相談したい
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ご予約日に伺って調査、工事
・修繕できる状態ではなくアンテナの交換が必要と判断
・見積もり額を提示して承諾をいただき工事開始
・破風板に新しいUHFアンテナを設置
⇩ ⇩ ⇩
工事完了
・サービスでチャンネル設定しテレビ映りを確認
・ご精算(キャッシュレス決済対応)
・撤去したアンテナはご依頼を受けて処分
工事の詳細:UHFアンテナ交換工事
アンテナ工事の費用相場に関する質問
アンテナ工事を依頼する上で費用面を心配されている方が多いと思います。
よくあるご質問のうち、ここでは費用に関する3つのご質問をご紹介します。
どのアンテナがお得?
視聴したいテレビ放送が、地上波放送か衛星放送かによって地デジアンテナかBS/CSアンテナか異なります。
地デジアンテナには、UHF、デザイン、ユニコーンなどの種類があり、電波の受信環境や家の構造などによって選べる種類が異なります。
BS/CSアンテナには、BS専用、4K8K対応などの種類があります。
視聴したい番組が対応するBSアンテナを選んで問題ありませんが、現在は4K8K放送にも対応したマルチなBS/CSアンテナが主流です。
アンテナの種類ごとに料金は異なりますので、業者へ見積もりを依頼する際はアンテナの種類にも注意しましょう。
一般的にアンテナの機能と料金は比例します。
室内設置は工事費用が高い?
BS/CSは一律で屋外に設置しますが、地デジアンテナは場合により屋内に設置します。
地デジアンテナも屋根の上、高所の外壁やベランダなどの屋外に設置することが多いですが、電波を強く受信できる環境下の場合、屋根裏に設置することができます。
屋根裏に設置しても電波レベルが満たされる場合です。
また屋根裏設置には十分な電波のほかにも、設置スペースや宅内配線の整備などが必要です。
屋根裏設置の工事は求められる技術が高く、費用は屋外設置に比べると高めに設定されています。
ただアンテナは雨風など自然の影響を受けにくく長持ちしやすくなります。
見積もりより高くなることはある?
弊社みずほアンテナの場合、簡易お見積もりよりも高くなることはありますが、最終お見積もりより高くなることはありません。
簡易お見積もりとは、電話やメールなどお申込みのときに提示するものです。
最終お見積もりとは、現地で電波などを調査して設置するアンテナの種類や場所などすべてを決めてから提示するものです。
現地で把握した事情によってはお見積もり額が変わることがあります。
最終お見積もりにご了承いただいた場合のみ工事へ進み、工事のあと請求する金額はお見積もり額どおりですので、料金トラブルの心配はありません。
まとめ
説明は以上になります。
アンテナ工事について、費用相場や工事の流れ、業者の選び方等を説明しました。
アンテナ工事は業者によって料金設定が大きく異なり、工事内容によっても料金が変わります。
適切な工事を行うことが大前提で、その上で適切な料金設定である業者を選ぶ必要があります。
料金ばかりに目を向けて悪徳な業者を選ばないよう注意しましょう。
アンテナ工事のことなら設置も交換も修繕も“みずほアンテナ”にお任せくださいませ。
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