地デジアンテナの設置費用を抑えるために、自分で設置工事を行いたいという人も多いでしょう。
業者に依頼せずに自分でアンテナを設置することにはメリットも多い一方、気をつけておかなければならないデメリットもあります。
それらのメリットとデメリットについてよく検討し、設置工事を自分で行うかどうか判断することが大切です。
そこで、今回は地デジアンテナの工事を自分で行うメリットとデメリットについて詳しく解説いたします。
メリット1:費用を安く抑えられる
地デジアンテナを自分で行うことのメリットとして、まず挙げられるのは、費用を安く抑えることができるということです。
一般的に地デジアンテナ自体の費用は八木式アンテナでおよそ4,000円、デザインアンテナで1万円前後が相場の価格です。
業者に依頼した場合には、その価格に加えて設置費用がかかります。
相場価格はおよそ5万円程度です。
アンテナの設置費用だけでなくケーブルや支持材の費用もかかります。
さらに、テレビが3台以上ある場合には、分配器やブースターの料金とその設置費用もかかってくるのです。
自分でアンテナを設置すれば、その設置費用を浮かすことができるでしょう。
メリット2:気に入ったアンテナを好きな場所に設置できる
また、自分で地デジアンテナを設置するもうひとつのメリットとして、自分の好きなデザインのアンテナを自分の好きな場所に設置できるということが挙げられます。
特に、八木式アンテナなどはその設置によって住宅のデザインが損なわれてしまうことがいやだという人も多いでしょう。
アンテナの中には、ほかにも壁面に設置するタイプや目立たないデザインのものもあります。
そういったものを選んで好きな場所に設置することで、住宅の見た目を損なわずに済むことが可能です。
ただし、地デジのテレビ映りはアンテナの方向に大きく左右されます。
どこに設置しても同じ性能が得られるというわけではないので注意が必要です。
デメリット1:電波の受信状況を自分で調べる必要がある
自分で設置する際にはいくつかの気をつけておくべきポイントがあります。まず、挙げられるのは、電波の受信状況を自分で調べる必要があるということでしょう。
地デジアンテナの性能は機材そのものの性能はもちろんのこと、正しい方角に向けて設置しているかどうかによって大きく異なります。
どれだけ性能のいいアンテナを設置したとしても、電波の受信状況が悪い方向へ向けて設置していれば、その性能を享受することはできないのです。
また、アンテナを設置する場所の電界強度も重要なポイントになります。
電界強度とは電波の強さをあらわす数値です。
自分でアンテナを設置するためには、「そこが強電界地域なのか」「弱電界地域なのか」を調べておく必要があります。
こういったことを避けるためには、受信状況をあらかじめ自分で調べることが必要です。
アンテナによっては「住宅の電界強度に対応していない」という場合もありえるので注意しましょう。
電波の受信状況は家電量販店や電気屋さんなどで調べてもらうことができます。
自分で調べるためには電波測定器が必要です。
デメリット2:設置には危険が伴う場合もある
もうひとつのデメリットとして挙げられるのが、設置に伴う危険性です。地デジアンテナは、通常住宅の屋根や壁面に設置します。
屋根の場合にはハシゴなどで屋根の上に登り、不安定な足場の上で作業をしなければなりません。
また、壁面の場合にも設置する場所が高所だった場合には作業中に落下してしまう危険性もあるでしょう。
実際、アンテナを設置するためには屋根や壁に穴を開け、そこに設置用金具を装着しなければなりません。
また、雨などによる錆や汚れを防ぐために金具周辺に防水処理を行っておくことも大切です。
高所でのこれらの作業は慣れている人であってもある程度の危険性が伴うといえるでしょう。
普段から高所での作業や機材の設置を行っていて手なれているという人でない限り、自分で行う場合には細心の注意が必要です。
ー関連記事ー