テレビの裏から出ているケーブルは壁の端子を介してアンテナまで繋がっています。
今回はアンテナケーブルに焦点をあてて解説します。
アンテナケーブルはテレビの裏など屋内で使用するばかりでなく、屋外で使用する場合もあります。
屋外に向いている種類、ケーブルの接続部分の形状、長さや太さなど様々な種類に分かれており、用途に従って最適な種類を選びます。
ケーブルの新設や、テレビの配置を替えてケーブルを交換したり延長したりするときに役に立つ内容になっています。
テレビの配置に合わせたアンテナケーブルの選び方
ケーブルのプラグ(差込み口)の形状にはいくつか種類があります。
ここではテレビの配置を基準に適切なプラグの形状をご紹介します。
一般的な
・ストレートプラグ
・L型プラグ
・F型プラグ
・混合型プラグ
について取り上げたあと上記4種類とは少し異なる
・その他アンテナケーブル
をご紹介します。
もしご自身でケーブルを購入して取り付ける場合は上4種類のいずれかを使用することが多いです。
購入先として製造元のオンラインショップを載せていますが、Amazonや楽天市場などでも購入することができます。
ストレートプラグ
(画像引用:ビックカメラ「アンテナケーブルの種類」)
テレビがアンテナ端子と適度に距離がある配置
ストレートプラグはS型プラグとも呼ばれています。
プラグは直線のケーブルと同じ方向です。
テレビやアンテナ端子に挿したとき、ケーブルは真っ直ぐ伸びます。
テレビの端子はアンテナ端子と比べると高い位置にあり、テレビとアンテナ端子があまりに近距離の配置だと、ケーブルが押しつぶされてしまい最適とは言えません。
ただテレビ端子が下向きのときは、テレビとアンテナ端子が近距離であっても問題なく使用できます。
接続部分の内側はネジ式ではなくそのまま挿し込むだけで接続できます。
汎用性が高くテレビやアンテナ関連の機器に広く使うことができます。
商品の一例
DXアンテナ製 | |
品名 | テレビ接続ケーブル(両端ストレートプラグ) |
型番 | 2JW1FLS |
購入先 | DXアンテナオンラインショップ |
L型プラグ
(画像引用:ビックカメラ「アンテナケーブルの種類」)
テレビがアンテナ端子と近い距離にある配置
L型プラグは両端L字型のプラグを持つケーブルです。
L字型だとテレビの端子が直面(前向き)であってもケーブルを下に流すことができます。
アンテナ端子も同様に、通常アンテナ端子は直面(前向き)ですがL型のプラグを使用することでケーブルをテレビ端子へ向けて上へ流すことができます。
テレビとアンテナ端子の隙間があまりなくても、L型プラグを使用することでケーブルを通す空間があれば問題ありません。
テレビを部屋の角ではなく、壁面と平行にぴったり配置したいときにL型プラグは最適です。
商品の一例
DXアンテナ製 | |
品名 | テレビ接続ケーブル(両端L型プラグ) |
型番 | 4JW1LLS |
購入先 | DXアンテナオンラインショップ |
F型プラグ
(画像引用:ビックカメラ「アンテナケーブルの種類」)
テレビとアンテナ端子の間に余裕がある配置
F型プラグはケーブルの両端がネジ式になっています。
ネジ式のため、ストレートプラグやL型プラグのように挿し込むだけで接続するタイプに比べてしっかりと固定できます。
家で放し飼いにしている小動物や小さなお子様がいらっしゃる家庭では、ケーブルをいたずらに抜かれないためにF型プラグを選ぶ方が多いです。
テレビとアンテナ端子が近くて動物や幼児が入る隙がない場合には心配ないかも知れませんが、動きが読めないときにはF型を使用すると安心です。
また動物や幼児のいないご家庭でも、テレビとアンテナ端子が少し離れていて、ケーブルで足を引っ掛けてしまったり、掃除の際にケーブルに触って抜いたりしてしまう可能性がある場合にはF型がおすすめです。
商品の一例
DXアンテナ製 | |
品名 | テレビ接続ケーブル(両端F型プラグ) |
型番 | 2JW1FFS |
購入先 | DXアンテナオンラインショップ |
混合型プラグ
(画像引用:ビックカメラ「アンテナケーブルの種類」)
テレビ台にレコーダーなどがある配置
混合型プラグは複合型プラグとも呼ばれ、上記3つの型のうち2つの型を持つタイプです。
両端の先端部分が異なる型を持っています。
2つの型の組合せによって、ご自宅のテレビとアンテナ端子の配置に最適なケーブルを選ぶことができます。
片側がL型プラグ、もう片側がストレートプラグの使用例として、テレビ台にレコーダーを置いている場合が挙げられます。
テレビとテレビの下にあるレコーダーをL字/ストレートプラグで繋ぐと無駄なくスッキリします。
レコーダーとアンテナ端子の高さも少し違いがあるときにはL字/ストレートプラグの使用がおすすめです。
商品の一例
DXアンテナ製 | |
品名 | テレビ接続ケーブル(片型L型プラグ/片型ストレートプラグ) |
型番 | 2JW1SLS |
購入先 | DXアンテナオンラインショップ |
DXアンテナ製 | |
品名 | テレビ接続ケーブル(片型L型プラグ/片型F型プラグ) |
型番 | 4JW1FLS |
購入先 | DXアンテナオンラインショップ |
その他アンテナケーブル
防水形F形接栓(4C用)
DXアンテナ製 | |
品名 | 防水形F形接栓(4C用) |
型番 | F4FH(P) |
購入先 | DXアンテナオンラインショップ |
屋外で配線する際、雨ざらしになる場所に設置する際に最適な防水タイプです。
DXアンテナ製の防水型はWi-Fiや携帯電話など電波の影響を受けにくく与えにくい、高シールド構造の製品です。
直付未加工アンテナケーブル
DXアンテナ製 | |
品名 | 同軸ケーブル |
型番 | S5CFB3S |
購入先 | DXアンテナオンラインショップ |
直付未加工アンテナケーブルはケーブルの先端が未加工、接栓が付いていないケーブルです。
アンテナ端子の中には心線(芯)を直接巻きつけるタイプがあります。
プラグは必要ではないため、プラグが付いていないケーブルの先端部分のカバーをめくって中の心線をむき出しにします。
テレビ側の端子にはS型、L型、F型として利用したいとき、直付未加工アンテナケーブルを加工して接栓を付けて使用することができます。
【長さ別】おすすめアンテナケーブル一覧
上記の項目ではアンテナケーブルの先端部分(プラグ)に注目してご紹介しました。
ケーブルを選ぶとき、先端部分のほかにもケーブルの長さや太さが重要なポイントです。
長さについては下記の項目で長さごとにその特徴や商品の一例などを取り上げます。
先に太さについてご説明します。
ケーブルの太さは“数字+C”で表されます。
一般的に2C~5Cを使用します。
数字が大きくなればなるほどケーブルは太くなります。
ケーブルの太さは電波の減衰量と関係しています。
減衰量とはケーブルなどを介すことによって電波がテレビに届く前に弱くなることであり、弱い電波ではテレビ映りが悪くなる可能性があります。
太いケーブルは減衰量が少なく、室内外のケーブル配線に適しています。
ただし太いケーブルは頑丈であり、細いケーブルに比べて扱いづらい面があります。
細いケーブルはテレビとレコーダーなど近距離での接続に適しています。
細いケーブルは太いケーブルに比べて減衰量が多いため、複数台のテレビを所有し分配器を使用している場合には3m以内など短めのケーブルを選びましょう。
尚、4Cと5Cの2種類には、同軸ケーブルが良く使われています。
5Cは被覆が4Cと比べて厚くしっかりしているため、屋外で使われることが多いという特徴があります。
一方、4Cは被覆が薄い分柔軟性があるので、屋内での使用に向いています。
同軸ケーブルは断面が円形のケーブルで中心には軟銅線などが使われています。
その周囲は発砲ウレタンなどの絶縁体で包まれており、さらにその周囲をアルミ箔などが覆っています。
一番外側を覆っているのはシースと呼ばれるものです。
同軸ケーブルはS-5C-FBなどが主流ですが、衛星放送が視聴されるようになってからはさらに高い品質のものが求められています。
広い帯域に対応できるのはもちろん、屋外での耐久性などにもいろいろ考慮されたものが出ています。
同軸ケーブルは家電量販店などのほか、ホームセンターやDIYショップなどでも購入可能です。
同軸ケーブルには主3つの品番があり、それぞれの同軸ケーブルで使われている絶縁体の素材やアルミ箔の有無、そして対応周波数などを知ることができます。
5C2Vという品番は軟銅線にポリエチレンの絶縁体、アルミ箔はなく770KHzの周波数に対応しています。
S5CFVは軟銅線に発砲ポリエチレンの絶縁体を使い、アルミ箔はなく1800MHzに対応したものです。
C5CFBは軟銅線に錫メッキと発砲ポリエチレンの絶縁体を使い、アルミ箔があり3224MHzに対応できます。
そしてS5CFBにはアルミ箔が2重になっているものもあります。
1m
(画像引用:Amazon「DXアンテナ」)
長さ1mのケーブルは4.5畳の広さの部屋に適しています。
Amazonで取扱のある商品5選
(DXアンテナ製品はDXアンテナオンラインショップでも購入することができます)
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル①
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル テレビ用 【2K 4K 8K 対応】 1m F形プラグ/F形プラグ 4C ライトグレー |
型番 | 4JW1FFS(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル②
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル テレビ用 【2K 4K 8K 対応】 1m F形プラグ/F形プラグ 4C ライトグレー |
型番 | 4JW1SSSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル③
DXアンテナ製 | |
品名 | ⅮXアンテナ アンテナケーブル 1m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C (ストレート形ーL形) ブラック |
型番 | 4JW1SLSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル④
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 1m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 2C 3重シールド (ストレート形ーL形) ブラック |
型番 | 2JW1SLSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル⑤
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ 加工ケーブル 1m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 2C 3重シールド ブラック |
型番 | 2JW1FLSB(B) |
購入先 | Amazon |
2m
(画像引用:Amazon「DXアンテナ」)
長さ2mのケーブルは6畳の広さの部屋に適しています。
Amazonで取扱のある商品5選
(DXアンテナ製品はDXアンテナオンラインショップでも購入することができます)
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル①
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 【2K 4K 8K 対応】 2m F形プラグ/F形プラグ 2C ライトグレー |
型番 | 2JW2FFS(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル②
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 2m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C (ストレート形ーストレート形) ブラック |
型番 | 4JW2SSSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル③
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 2K4K8K 対応 (2m) |
型番 | B08GJBKNQ5 |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル④
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ 加工ケーブル 2m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C ブラック |
型番 | 4JW2FFSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル⑤
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 2m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C (ストレート形ーL形) ブラック |
型番 | 4JW2FFSB(B) |
購入先 | Amazon |
3m
(画像引用:Amazon「DXアンテナ」)
長さ3mのケーブルは8畳の広さの部屋に適しています。
Amazonで取扱のある商品5選
(DXアンテナ製品はDXアンテナオンラインショップでも購入することができます)
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル①
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ テレビ接続ケーブル(3m) |
型番 | 4JW3FLSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル②
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ テレビ接続ケーブル(3m) |
型番 | 4JW3FFSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル③
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 【2K 4K 8K 対応】 3m F形プラグ/L形プラグ 2C ライトグレー |
型番 | 2JW3FLS(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル④
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 3m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C (ストレート形ーL形) ブラック |
型番 | 4JW3SLSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル⑤
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 【2K 4K 8K 対応】 3m F形プラグ/L形プラグ 4C ライトグレー |
型番 | 4JW3FLS(B) |
購入先 | Amazon |
4m
長さ4mのケーブルは8~10畳の広さの部屋に適しています。
Amazonで取扱のある商品5選
(DXアンテナ製品はDXアンテナオンラインショップでも購入することができます)
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル①
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 2K4K8K 対応 (4m) |
型番 | B08GJ89F4F |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル②
DXアンテナ製 | |
品名 | エスエスエーサービス テレビアンテナケーブル 4m 国産4C F型両端ストレート |
型番 | S4-FP-FP-4 |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル③
DXアンテナ製 | |
品名 | 国内資材メーカー製 テレビ アンテナケーブル 4m 黒 2K4K8K対応(~3224MHz) S4C銅芯線 地デジ/BS/CS/CATV放送対応 F型ネジ式メタルコネクタ採用【他社にない湿気侵入防止ゴム付】 |
型番 | B07SQHXD5M |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル④
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 3m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C (ストレート形ーL形) ブラック |
型番 | B00SOZVN36 |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル⑤
DXアンテナ製 | |
品名 | アンテナケーブル 4m 2K 4K 8K 地上 BS 110度CSデジタル放送対応 同軸ケーブル 両端F型接栓 テレビ 配線 (4m, ホワイト) |
型番 | B0BJVXH8GW |
購入先 | Amazon |
5m
(画像引用:Amazon「DXアンテナ」)
長さ5mのケーブルは10畳の広さの部屋に適しています。
Amazonで取扱のある商品5選
(DXアンテナ製品はDXアンテナオンラインショップでも購入することができます)
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル①
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ 同軸ケーブル 5m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 S-4CFB ホワイト |
型番 | S4CFB5S(P) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル②
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 5m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C (ストレート形ーL形) ブラック |
型番 | 4JW5SLSB(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル③
DXアンテナ製 | |
品名 |
DXアンテナ アンテナケーブル 2K4K8K 対応 (5m) |
型番 | B08GJ9BSD2 |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル④
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ アンテナケーブル 【2K 4K 8K 対応】 5m F形プラグ/L形プラグ 4C ライトグレー |
型番 | 4JW5FLS(B) |
購入先 | Amazon |
Amazonで取扱のあるアンテナケーブル⑤
DXアンテナ製 | |
品名 | DXアンテナ 加工ケーブル 5m 4K/8K(3224MHz)放送 対応 4C ブラック |
型番 | 4JW5FLSB(B) |
購入先 | Amazon |
テレビアンテナケーブルのつなぎ方
こちらでは、古いアンテナケーブルから新しいものに交換する時のつなぎ方の手順を、注意事項と共にご紹介していきます。
ステップ①テレビ本体の主電源を切る
ステップ②既存のアンテナケーブルを外す
交換する際、既存のアンテナケーブルの太さや長さ、プラグ形状をしっかりと確認しておきましょう。
こちらを元に新たなアンテナケーブルと選ぶとスムーズですね。
ステップ③新しいケーブルをアンテナ端子やBDレコーダーなど周辺機器につなぐ
アンテナ端子には、地デジとBSCSの片方だけに対応しているものと、両方に対応しているものがあります。
そのため、両方対応しているか片方のみの対応であるか、事前に壁の端子のタイプを確認しておくと安心です。
尚、端子が2つついている場合は両方に対応しており、上が地デジに下がBSCSに対応している端子であることが一般的です。
端子が1つしかなく、どちらのものか分からない場合は、端子やケーブルの形状の写真を撮り家電量販店などで直接確認すると安心です。
ステップ④テレビ本体の主電源をつける
ステップ⑤受信状況を確認する
画面上で受信レベルが一定以上であるか確認しましょう。
一定以上であれば、アンテナケーブルがきちんと接続されている証拠です。
受診レベルの基準に関しては、テレビのメーカによって基準が異なります。
基準が分からないという方は、お使いのテレビメーカーの公式HPや取扱説明書などで確認しましょう。
テレビアンテナケーブルの延長方法
テレビアンテナケーブルを延長する方法は主に3つあります。
それぞれの方法をご説明します。
中継接栓や中継器を使用して延長する方法
アンテナケーブルを延長したいときの最も一般的な方法です。
用意するものは中継接栓または中継器、延長用のケーブルです。
いずれもホームセンターや家電量販店などで気軽に購入でき、価格帯も200〜300円前後と手頃です。
工具類なども不要なのでいざというとき手軽にケーブルの延長ができます。
延長用アンテナケーブルは1mや2mなど長さによって種類が分かれています。
ご自宅に必要な長さをあらかじめ測り、間違えないように購入しましょう。
施工方法は簡単です。アンテナプラグの端と延長用アンテナケーブルを中継接栓または中継器を間に入れて接続します。
延長用のケーブルをテレビ端子などに繋ぎます。
抜けないようにしっかり締めたら完了です。
TV接続延長ケーブルを使用して延長する方法
上記の中継接栓や中継器を使用して延長する方法よりもさらに簡単な方法です。
既存のケーブルに直接接続するので中継器や中継接栓を間にいれる必要がありません。
テレビを別の部屋へ移してアンテナから距離ができてしまう場合にも使える方法です。
TV接続延長ケーブルは長さによって種類があるので、延長したい長さを調べて購入しましょう。
価格は販売店や長さに応じて異なりますが3,000円ほどで購入できます。
屋外のアンテナケーブルを延長する方法
屋外のアンテナテーブルを延長する場合は、ご自身でなさらず業者へ依頼すると安心です。
防水タイプの中継器などが必要ですし、屋外の場合は延長する場所によっては自然からの影響に配慮して配線しなくてはなりません。
紫外線と雨水の影響によってケーブルの劣化スピードが異なります。
長く安全に使用することを希望する場合には良心的な業者へ依頼しましょう。
―アンテナケーブル延長に関する記事―
?アンテナケーブル延長のやり方は?よくあるトラブルと対処法を解説
テレビアンテナケーブル周辺機器
テレビ周りの機器にはケーブル以外にも様々あります。
ブースターは目に入る箇所に設置されているご家庭もあるかも知れませんが、分波器・分配器・混合器などは見えない箇所に設置されているケースが多いです。
各機器がどのような働きをしているかご説明します。
なおいずれも必ず設置するものではありません。
混合器
混合器は複数のケーブルで電波を送るところを1本のケーブルにまとめるときに使用します。
例えば地上波放送用とBS/CS放送用の電波をアンテナからテレビまで送るとき、それぞれケーブルを使用するのではなく1本のケーブルで伝送したいときに使用します。
地上波放送とBS/CS放送のアンテナは異なり電波もそれぞれ受信しています。
それぞれのアンテナからテレビまでケーブルで繋ぐ必要があります。
ただし混合器を設置することで異なる電波をまとめて1本のケーブルで伝送することができるようになります。
配線が複数あっても構わない場合には混合器を設置する必要はありません。
混合器は数百円から販売されており4K8K対応など種類があります。
ご自宅の環境に合う機能を持つ種類を選びましょう。
関連記事☞【BSを見るには?必要な機器や無料で見れる視聴方法を紹介!】
分波器
分波器は混合器を設置したときに必要になります。
混合器を使って電波を1つのケーブルにまとめても、テレビへ届く前にそれぞれの電波へ分けなければなりません。
そのときに分波器が活躍します。
地上波放送とBS/CS放送の電波を混合器で1つのケーブルにまとめて伝送して、テレビに届く前に分波器を挟むことで地上波放送とBS/CS放送の電波の本来の状態へ戻してからテレビへ送ることができます。
他に地上波放送でも2種類の電波を受信するときに混合器・分波器を使うことがあります。
最近の分波器は混合器の機能を兼ねているものが主流となっており、1台の設置で混合器と分波器の働きをします。
また集合住宅で共用アンテナから1本のケーブルで部屋まで届くときにも分波器を使用します。
分波器は数百円から販売されており4K8K対応など種類があります。
分配器
分配器は電波を分ける機器です。
1基のアンテナ設置に対して複数台のテレビを所有し、電波を共有するときに使用します。
アンテナのケーブルを1台のテレビに繋ぐと1台のテレビしか映らず、テレビごとにアンテナが必要になってしまいます。
1基のアンテナが受信した電波を所有する複数台のテレビで共有するために必要となるのが分配器です。
テレビを1台所有しているご家庭では設置しません。
ただ家を建てたときに壁のアンテナ端子を複数設けた場合にはハウスメーカーや工務店のほうで分配器を設置しているケースがあります。
分配器は分配する数によって種類が分かれており数百円から販売されています。
分配数が無駄に多いと却って支障をきたすケースもあるのでテレビの所有台数に応じた分配数のものを選びましょう。
ブースター
ブースターは増幅器ともいい、テレビ信号を増幅する機器です。
アンテナは電波を受信してケーブルを通じてテレビまで伝送します。
複数台テレビを所有しているときには電波が分配されて、アンテナが受信した電波はテレビに届くまでに減退してしまいます。
そもそも分配器を介さない場合でも、アンテナからテレビまでケーブルの長さによっては電波が減退しています。
そのときにブースターを使用します。
ブースターで減退した電波を増幅します。
ブースターはアンテナとテレビの間に設置します。
テレビへ届く電波が強くなり、テレビ映りが綺麗になります。
ブースターは7,000円から販売されています。
BSアンテナを設置したり4K放送を視聴したりしている場合には混合ブースターを選びましょう。
ー周辺機器に関する記事ー
?【2023年最新】地デジアンテナ工事の費用相場は?料金の内訳や業者の選び方も解説
受信環境に合ったアンテナケーブル選びを
ケーブルを選ぶときに必ずご自宅の受信環境に合う種類を選ばなければなりません。
例えばCS放送を視聴する場合にはCS放送に対応したアンテナケーブルが必要です。
4K8K放送を視聴する場合には従来の周波数帯に比べて広域数帯に対応するケーブルが必要です。
現在CS放送や4K8K放送をご覧になっていて現在使用しているケーブルで問題なければ特にケーブルの交換を検討することはありません。
ただアンテナ本体の交換や引っ越しなどによって改めてアンテナを設置するときには、ケーブルも見直してみるのもいいでしょう。
ケーブルも長いこと使用していたり、屋外で直射日光や風雨にさらされ続けていたりすると、知らないうちに亀裂などが入っていることもあります。
またケーブルを交換することでよりいい画質にグレードアップすることがあります。
どのような種類のケーブルが適しているかわからない方や、どのように交換したらいいかわからない方などは業者に相談することも一つの手です。
使用しているテレビの種類や求めている画質に最適なケーブルへ交換してもらえるはずです。
ー関連記事ー
☞【引っ越し先でテレビが映らない原因は?設定方法やケーブル接続手順を解説】
ケーブル選びに迷ったら!みずほアンテナへご相談ください
どのケーブルが最適か、迷ったらプロの業者へ任せることをおすすめします。
ケーブルを購入しても合わなければ買い直すなどお金や手間が幾重にもかかってしまいます。
大切なことはケーブル選びだけではありません。
ケーブルの処理も通行や生活の邪魔にならないよう、工夫して設置することで安心して長く使用できます。
業者へ任せるときはぜひみずほアンテナをご利用ください。
アンテナ専門業者としてアンテナの新設工事だけでなく、アンテナに関する修理や交換工事も得意としております。
ケーブルの不具合と修理のご依頼を受けて、実際にはブースターや他の機器が原因だったこともあります。
テレビやアンテナは普段使用しているものですが、不具合を直すことは一般の方には難しいです。
みずほアンテナではお問い合わせは完全に無料です。
お問い合わせのときに不具合の症状を詳しくお伺いして、お客様ご自身で直せそうか、確認していただきたいことをお伝えすることもあります。
お困りでしたらぜひみずほアンテナまでご連絡くださいませ。
まとめ
以上、アンテナケーブルについて解説しました。
端子の形状の種類、部屋の広さに合う長さや太さなどを踏まえて最適な種類を選べそうでしょうか。
どれを買ったらいいか分からない方やご自身での取付けや交換に迷いがある方は専門業者へ相談することをおすすめします。
安いものであれば数百円の出費で済むかも知れませんが、何度も買い直して設置することは容易ではありません。
また屋外のケーブルの交換について、高所作業になる場合には必ず業者へ任せましょう。
ーアンテナケーブルに関する記事―
?BSアンテナを自分で設置・取り付けする方法!注意点や準備が必要なものを紹介