スマートフォンは「アンテナピクト問題」が起こることがあります。
「アンテナピクト」とはスマートフォン特有の現象で、音声通話機能とデータ通信機能があることで起こる現象です。
アンテナの配線にトラブルがあった場合には、テレビでもアンテナピクト現象のようなことは起こるのでしょうか。
スマートフォンのアンテナピクト問題の解説とその解決方法、そしてテレビにもアンテナピクト現象が起こった場合の解決策について紹介します。
【アンテナのピクトグラム「機器シンボルマーク」で配線図がわかる!】
テレビアンテナの設置や配線には、さまざまな「機器シンボルマーク」を用いた配線図が使われます。
この機器シンボルマークのなかには、アンテナや引込線、ブースターに分岐器、分配器など配線に使われるシンボルがあります。
これらのシンボルはピクトグラムのようなイラストで表すこともありますが、略号で示されることもあります。
たとえば、CSアンテナ/BSアンテナの場合で言えば「ANT」という略語を使います。
しかし、CSアンテナ/BSアンテナ、UHFアンテナやFMアンテナはそれぞれで違うシンボルマークがあるのに対して、略業はすべて「ANT」で統一されています。
これは分岐器や分配器にも同じことが言えます。
シンボルマークを見ると、分岐器や分配器のタイプに応じて形状は変わりますが、略号はどれも統一されています。
いろいろな違いに気づくのも面白い発見ですが、この「機器シンボルマーク」を覚えれば自分でも配線図が分かるようになります。
略号も分かりやすいですが、シンボルマークはどの機器なのかが分かりやすく表現されています。
特徴が出ていてピクトグラムとしても楽しめます。
【スマートフォンのアンテナピクト問題って何?】
ここでは始めに触れたスマートフォンのアンテナピクト問題について説明します。
アンテナピクト問題とは簡単に言うと「実際には電波が十分届く位置で問題なく通信できる状況にも関わらず、アンテナピクトが表示されないため圏外に見えてしまう」という現象のことです。
問題なくメールやwebが使えているのに、画面を見るとアンテナピクトが表示されていないという経験はありませんか。
機種に応じて違いますが、その症状はさまざまです。
ソフトによって使えないというものやブラウザにつなげるたびにエラーになってしまうという場合もあります。
何度か行えば解決するのも特徴のひとつです。
そして困るのが電波を勝手に探し始めてしまうため、バッテリーがいきなり減ってしまうことです。
特に通話や通信で使っていないときでもバッテリーが減っていく状態のことを、スタンバイ問題といわれています。
このような現象はデータ用の格安SIMを使用しているスマートフォンに多く見られる現象とされています。
【配線を間違うとテレビもアンテナピクト現象は起こる?】
スマートフォンのアンテナピクト現象やスタンバイ現象は毎日使うものだけに困る人は多いでしょう。
通話も通信もあまり使っていないのに、いきなりバッテリー残量が減ってしまうのはバッテリーの寿命ともいわれています。
しかし、まだ機種が新しくアンテナピクト現象がたびたび起こっているようであれば、それはスタンバイ現象が起こっていると考えていいかもしれません。
このスマートフォンのようなアンテナピクト現象はテレビにも起こることはあるのでしょうか。
もちろん、テレビの場合はスマートフォンとはやや内容は異なります。
テレビで言えば、実際は十分電波を受信できる立地や環境が整っているのに、アンテナレベルが非常に低くて視聴できないといったケースです。
アンテナの方向や角度も問題がなく、しかも障害物になりそうなものもない場合には、スマートフォンで言うアンテナピクト問題のような現象が起こっているのかもしれません。
受信できる条件は揃っているのに、なぜか電波状況がよくないと感じたときには、何かほかの問題を疑ってみるといいでしょう。
【スマートフォンはSMS機能で対策!アンテナは配線で解決!】
スマートフォンのアンテナピクト現象はSMS機能をつけることで解決につながります。
SMSとは携帯電話番号でやりとりができるショートメールメッセージのことで、通常は標準で付いていることの多い機能です。
このSMS機能がついているSIMカードならスマートフォンが「音声通話領域がある」と判断するため、アンテナピクト現象やスタンバイ現象を起こさなくなるといわれています。
テレビの場合、アンテナの設置場所や環境が悪いわけではないのに受信障害が起こるのは、配線を見直すことで解決できることがあります。
たとえば、まれなケースで言えば、何らかの原因でケーブルの内部で断線が起こっていることもあるかもしれません。
しっかり接続されているように見えても、接続が緩んでいることも考えられます。
テレビの受信障害や受信そのものができないという問題が見られたら、配線をやり直してみましょう。
もちろん、その場合は専門の業者に依頼することをおすすめします。
また、アンテナを設置してから長く使い続けている場合には劣化が進んでいることが原因になっていることもあります。
自分では原因が分からない場合は早めに相談してみましょう。