数年前ドン・キホーテから発売された家電「NHKが映らないテレビ」は衝撃的でした。
最近はニトリから3万円を切る価格で32型チューナーレステレビが発売され話題になりました。
家電に詳しくない方も耳にされたのではないでしょうか。
チューナーレステレビはNHKが映らないことでNHK受信料を支払う必要がありません。
最近ではスマホを持っているだけでNHK受信料を支払わないといけないという噂があります。
しかしスマホを持っているだけではNHK受信料はかかりません。
それまで“テレビを設置する=NHK受信料を支払う“決まりでしたが、「NHKが映らないテレビ」の出現により新たな選択肢が生まれました。
しかしチューナーレステレビは一般的なテレビとは異なります。
チューナーが搭載されていないことでNHKも民放も地上波放送は映りません。
ただしTverなどネットを利用することで一部視聴できる番組もあります。
チューナーレステレビは地上波放送を見ないご家庭に最適なモデルです。
今回は需要が高まるチューナーレステレビを深掘りします。
メリット・デメリット、一般的なテレビとの違いやおすすめのチューナーレステレビなどを取り上げます。
チューナーレステレビとは?
(チューナー画像引用:ピクセラ)
上記の項目で「NHKが映らないテレビ」には地上波放送や衛星放送を視聴するために必要な “チューナー”が装置されていないことを説明しました。
ここではさらにチューナーがないテレビ(チューナーレステレビ)について掘り下げます。
チューナーレステレビはインターネットの動画視聴に特化したモデルです。
つまり一般的に“テレビ”番組と言われている地デジやBS/CS放送を見る機能が取っ払われています。
その代わりに「Android TV」や「Amazon Fire TV」など別の機能を搭載しています。
有線LAN、WiFi、Bluetoothを設定すると「YouTube」「TikTok」などのインターネット動画に加え、「Netflix」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」「Disney+」「Hulu」などの動画配信サービス(VOD)で映画などを外画面で楽しめます。
さらに、アプリストアから機種に応じた多彩なアプリもインストールすることができます。
「TVer(ティーバー)」などのアプリを取得すると、地上波で放送されている人気ドラマやバラエティ番組、スポーツなど様々なコンテンツを楽しむことができます。
チューナーレステレビの最大のメリットはNHK受信料を支払う必要がないことです。
これまでいわゆる“テレビ”を見ない家庭でもテレビを設置した段階でNHK受信料を支払わなければなりませんでした。
しかし“チューナーレステレビ”では地デジや衛星放送を見ることができないのでNHK受信料を支払う義務がありません。
チューナーレステレビのデメリットには“テレビ”をリアルタイムで見られないことが挙げられます。
TVerなどのサービスを利用することで一部の地デジ番組を見ることはできますが、リアルタイムでの動画配信サービスはまだ少ないのが現状です。
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☞【チューナーレステレビで地上波を見る方法4選!お得に地デジを視聴するには?】
「NHKが映らないテレビ」とは
(画像引用:ドン・キホーテ)
上記の画像のとおり、チューナーレステレビも画面があり、見た目はまるで一般的なテレビです。
2021年12月にディスカウントストアのドン・キホーテから発売された「NHKが映らないテレビ」は大変話題になりました。
「NHKが映らないテレビ」の正確な商品名は「チューナーレス スマートテレビ」といいます。
最大の特長はNHKが映らずNHK受信料が不要であることから「NHKが映らないテレビ」として広まりました。
「NHKが映らないテレビ」は正確にはNHKも民放も見られない「地上波放送や衛星放送が映らないテレビ」です。
地上波放送や衛星放送を視聴するためにはテレビに“チューナー”という装置が必要ですが、「NHKが映らないテレビ」には取り付けられていません。
チューナーの代わりに「Android TV」を搭載しており、設定するとYouTubeやNetflixなどインターネットを利用して閲覧・視聴できます。
このような新しいテレビを求めていた方が多く、ドン・キホーテ発売商品で見ると2021年12月の初回生産分は6000台がほぼ完売しました。
その後も好評が続き、累計で15,000台以上を売り上げています。
チューナレステレビおすすめ10選
2021年10月にドン・キホーテで「NHKが映らないテレビ」が発売されたことでチューナーレステレビが知れ渡りました。
ドン・キホーテの大ヒットを受けて、現在では様々なメーカーからチューナーレステレビが販売されています。
HDMI端子やUSB端子が搭載されているチューナーレスではゲーム映像やPCのモニターとしても利用できます。
発売元 ドン・キホーテ
(画像引用:ドン・キホーテ)
商品名 | 「チューナーレス スマートTV」 |
特徴 | AndroidTV 機能搭載 |
サイズ展開 |
4K対応43V型、4K対応50V型、 フルHD24V型フル、HD32V型 |
参考価格 | 税込21,780~43,780円 |
参考URL | ドン・キホーテ |
発売元 ゲオホールディングス
(画像引用:GEO)
商品名 | 「チューナーレス スマートテレビ」 |
特徴 | 4KHDR対応の高画質、Android搭載 |
サイズ展開 | 43V型、50V型 |
参考価格 | 税込32,780~38,280円 |
参考URL | GEO |
発売元 エディオン
(画像引用:エディオン)
商品名 | 「チューナーレスTV」 |
特徴 |
GoogleTV搭載 (GoogleTV非搭載のチューナーレステレビもあり) |
サイズ展開 | 43V型、50V型 |
参考価格 | 税込49,800円、税込59,800円 |
参考URL | エディオン |
発売元 ドウシシャ
(画像引用:ドウシンシャ)
商品名 | 「ORIONチューナーレススマートテレビ」 |
特徴 | Android tv搭載 |
サイズ展開 | 24V、32V型、40V型、50V型、65V型、75V型 |
参考価格 | 税込27,800~14,800円 |
参考URL | ドウシンシャ |
株式会社立花孝志
(画像引用:株式会社立花孝志)
商品名 | 「NHKをぶっ壊すTV」 |
特徴 | Google androidtv OS正規ライセンス製品 |
サイズ展開 | 43V型 |
参考価格 | 税込47,300円(期間限定29,900円) |
参考URL | 株式会社立花孝志 |
Xiaomi(シャオミ)
(画像引用:Xiaomi(シャオミ))
商品名 | Xiaomi R23Z012A |
特徴 | 画面占有率の高いベゼルレスデザイン |
サイズ | 43V型 |
参考価格 | 税込54,780円 |
参考URL | Xiaomi(シャオミ) |
山善
(画像引用:山善)
商品名 | 山善 チューナーレス 40型 QRK-40TL2K |
特徴 | 壁掛けもできるチューナーレステレビ |
サイズ | 40型 |
参考価格 | 税込29,800円 |
参考URL | 山善 |
WIS
(画像引用:WIS)
商品名 | ASTEX チューナーレステレビ |
特徴 | 先進的なHDR:Doldy Vision対応 |
サイズ | 55V型 |
参考価格 | 税込109,780円 |
参考URL | WIS |
TCL
(画像引用:TCL)
商品名 | 「P63Hシリーズ」50P63H |
特徴 | Dolby VisionやDolby Dolby Atmosに対応 |
サイズ | 50V型 |
参考価格 | 税込59,800円 |
参考URL | TCL |
ユニテク
(画像引用:Amazon)
商品名 |
アンドロイドモニタテレビ(チューナレス) K4300USG-E |
特徴 | Google Playへのダイレクトボタンが備わっている |
サイズ | 43V型 |
参考価格 | 税込38,500円 |
参考URL | Amazon |
チューナーレステレビのメリット
(画像引用:NHK)
上記の画像の通り、NHK受信料は地デジ放送のみでも月に1,000円以上かかります。
衛星放送も視聴する場合にはさらに月2,000円以上かかります。
これはNHKを視聴するかしないかに関わらず、テレビや衛星アンテナを設置したら支払う必要があるものです。
NHKを全く視聴しない方にとっては決して小さな金額ではありません。
今お使いの“テレビ”が地デジ放送を視聴できる仕様でも、ネット配信動画を見たりゲームに使ったりするのみで地デジ放送を全く見ないご家庭もあると思います。
そのようなご家庭に「チューナーレステレビ」は最適かも知れません。
チューナーレステレビはそもそも地デジ放送を見られない仕様なのでNHK受信料の支払いは不要です。
ネット配信動画やゲームの利用は“テレビ”と同様に利用できます。
もともと地デジ放送を視聴しない方にとっては地デジ放送が見られなくても支障は小さいか皆無でしょう。
現在ではTVerなどで一部の地デジ放送をネット配信として見ることもでき、今後サービスが拡大されることが予想されます。
テレビのリアルタイム視聴にこだわらない方にとってチューナーレステレビは画期的といえそうです。
・YouTubeなどのインターネット動画やVODを視聴できる
・ミラーリング機能でPCやスマホの画面を共有できる
・SNS連携ができTwitterやInstagramなどでリアルタイムにメッセージを送信でき
・リモコンに音声認識機能があればAIアシスタントを使った操作も可能
・TVerなど新しいアプリを追加できる
NHK受信料はなぜ払わないといけないのか
なぜ民放は無料で視聴できるのにNHKだけ受信料を支払う必要があるのでしょうか。
民放とNHKでは財源が異なります。
民放の主な財源はスポンサーからの広告料です。
そのため番組の途中や番組と番組の合間にはCMが流れます。
一方NHKの主な財源は受信料です。
NHKには視聴者の受信料を財源とすることで、特定の企業や団体に忖度することなく独立した公共放送を確立する目的があります。
NHKでは基本的に他者からの干渉を受けることはありません。
NHKの自主性が保障されており、自主性を保つために受信料で財源を賄っています。
なおテレビを設置した段階でNHK受信料を支払う義務については放送法で定められています。
放送法第64条に「NHKの放送を受信することができるテレビをお持ちの場合、NHKと受信契約をしなければならない」との規定があります。
しかしこれは「NHKの放送を受信できるテレビが設置されていれば放送受信契約を結び放送受信料を支払う」規定であり、チューナーレステレビではNHKの放送を受信できないため支払いの義務ながいことになります。
いずれ“ネット受信料”も徴収される?
チューナーレステレビでNHK番組を視聴する場合、“ネット受信料”が課される可能性はあるのでしょうか。
NHKではネット動画“NHKプラス”を配信しており、一部チューナーレステレビでも視聴できます。
NHKは“NHKの放送を受信できるテレビが設置されていれば放送受信契約を結び放送受信料を支払う”と公告しています。
現段階でチューナーレステレビは受信料支払い義務のある機器に該当せず、ネット動画に対しては受信料が課されていません。
そして今後についても早急に規定が変更される可能性は低いようです。
NHKで配信している動画“NHKプラス”についても現在のところ他のネット動画と同様の扱いです。
“NHKプラス”ではNHKの地デジ放送も一部視聴できます。
サービス開始当初はNHKと放送受信契約している人つまり受信料を支払っている人に限られたサービスでした。
現在では一部のサービスに限り無料で公開されており、NHK受信料を支払っていなくてもNHKの番組を見ることができます。
そのためにいずれ“ネット受信料”が徴収されるのではないかと心配されました。
しかし2022年6月NHKの会見においてインターネットだけを見ている人から受信料をとることは考えていない旨、今後についても視野に入っていない旨を明言しています。
よってチューナーレステレビでNHK番組(NHKプラス)を視聴する場合、“ネット受信料”の心配は当面不要でしょう。
NHKだけが映らないテレビはない?
チューナーを掲載していないテレビではなくNHK”のみ”映らないテレビを作ることはできるのでしょうか。
結論としては難しく現在までに実現に至っていません。
以前に“イラネッチケー”というNHKだけを受信しない帯域除去フィルター機器が発売されたことがありました。
“イラネッチケー”は直径21mmほどの筒状をした装置で、テレビのアンテナ入力端子などに取り付けるとNHKのテレビ周波数の放送波を遮断する仕組みになっています。
しかし“イラネッチケー”が着脱可能であることなどの理由から、法令上は“NHKの放送を受信できるテレビ”に該当するとされました。
一方で最初からNHKが映らないテレビを製造販売する試みが行われたこともありました。
しかし民放のみを映す場合でもチューナーが必要であり、チューナーはNHKを含む全てのチャンネルを受信できる規格でなければなりません。
それは放送事業者などで構成される「電波産業会(ARIB)」が策定した「ARIB(アライブ)規格」で規定されています。
つまりNHKが映らないテレビは実質製造が不可能ということです。
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チューナーレステレビのデメリット
スマートテレビは多くの利点を持っていますが、いくつかのデメリットも存在します。
まず、スマートテレビはインターネット接続が必要なため、Wi-Fiの環境が悪い場合やデバイスに不具合がある場合、動作が遅くなることがあります。
時には、全く映像が見れなくなる可能性もありますので、注意が必要です。
さらに、スマートテレビはインターネットに接続されているため、セキュリティの面で心配があるかもしれません。
例えば、パソコンやスマートフォンと同様にウイルスに感染する可能性があり、個人情報の流出や他人による遠隔操作のリスクが考えられます。
特に、マイクやカメラが搭載されている場合、盗聴や盗撮の危険性も否定できません。
このような被害を防ぐためには、常に最新のOSを使用し、セキュリティソフトを導入するなどの対策が必要です。
・インターネット回線を必要とするためWi-Fi環境に影響を及ぼす
・セキュリティーの不安
結論!チューナー搭載テレビがおすすめ
チューナーレステレビでは地上波放送や衛星放送をネット動画としてチューナーレステレビで視聴することができます。
もしかしたら好きな番組がネットで動画配信サービスされていて“テレビ”がなくても視聴できるかもしれません。
例えばNHKプラスでは「総合テレビ」と「Eテレ」のリアルタイム動画配信サービスを行っています。
またTVerやYouTubeでも一部リアルタイム動画配信サービスがあります。
38年ぶりの日本一で話題になった阪神の番組、サンテレビの「熱血!タイガース党」はYouTubeでも配信されています。
ただチューナーレステレビを“テレビ”と同等に捉えて購入すると後悔するかもしれません。
まずNHKプラスはスマホやタブレットなどの端末でもチューナーレスでも視聴できますが、TVerのリアルタイム動画配信サービスはスマホやタブレットなどの端末に限定されチューナーレステレビでは視聴できません。
チューナーレステレビで視聴できる地上波放送や衛星放送は一部に限られています。
従って“ライブ”でテレビを楽しみたい場合はチューナーを搭載した一般的な“テレビ”が必要です。
そしてチューナーレステレビは不測の状況下では使用できない可能性があります。
チューナーレステレビはパソコンやスマホと同じようにインターネット通信を利用します。
例えば通信障害や災害時にネットが不通になったとき、チューナーレステレビも利用できなくなります。
もし一般的な“テレビ”であれば電気が通りアンテナに影響がなければ、緊急事態の際でも“テレビ”から情報を得られます。
このようにリアルタイムにネットとは異なる方法で情報収集ができます。
「テレビはオワコン」などと揶揄されることもありますがテレビの強い存在感は健在です。
チューナー搭載か非搭載か、結論としてはチューナー搭載テレビがおすすめです。
テレビを視聴するのに必要なものは?
テレビの視聴に必要なものについて、ここでは①テレビアンテナ、②アンテナケーブル、③壁面端子についてご説明します。
テレビアンテナ
テレビアンテナは100年程前に日本人が発明しました。
UHFアンテナが発明されて、その後にデザインアンテナやユニコーンアンテナなども誕生しました。
テレビを視聴するために、地上波放送は地上にある電波塔や中継基地と、衛星放送は人工衛星と電波を送受信します。
受信に必要な機器が戸別に設置する地デジアンテナやBS/CSアンテナです。
アンテナケーブル
アンテナが受信した電波をテレビまで送るためにはアンテナケーブルを使います。
ケーブルには様々な種類があり、アンテナからテレビまでの距離やケーブルを通す場所を考慮して適切な種類を選びましょう。
また壁面端子を確認して端子の形状にも注意しましょう。
S型(ストレート)、L字型、F型(ネジ式/ねじ込み式)などの種類があります。
壁面端子
アンテナケーブルの端子は一方をテレビに挿し込み、もう一方は壁面端子に挿します。
するとアンテナとテレビが繋がりアンテナが受信した電波をテレビへ送ることができます。
一般的に壁面端子がある辺りにテレビを設置します。
場合によっては壁面端子がない場所にテレビを設置するために、壁面端子を新たに作る方もいらっしゃいます。
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テレビアンテナに関することはみずほアンテナへお任せくださいませ。
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さらにみずほアンテナでは明朗会計をお約束しています。
オプション料金などの追加料金が心配という方にも安心してご利用いただくことができます。
アンテナの新設工事も交換や修理工事もみずほアンテナが自信を持って対応いたします。
まとめ
以上がチューナーレステレビについての説明です。
テレビをチューナーレステレビへ買い替えてNHKを解約される方が増えています。
最近は“若者のテレビ離れ”が進んでいますが、意外にも「NHKが映らないテレビ」の購買層は40代や50代が厚くなっています。
仕事や家事などでテレビの前に座る時間が少なく、限られた時間で必要最低限の情報を得るにはネットのほうが優位との考えられているようです。
今後TVerなどのテレビを配信するサービスが充実すると予想されていることも相まっています。
テレビを置いているからNHK受信料を支払っているけど実際にはほとんどテレビを見ていないご家庭にとってチューナーレステレビ「NHKが映らないテレビ」は画期的といえそうです。
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